日本に生態するシジミ
■日本に生息するシジミは3種類
日本に生息しているシジミは、ヤマトシジミ、セタシジミ、マシジミの3種です。この3種の外観は非常に良く似ていますが、生態的な面では大きな違いがあります。現在、日本のシジミ漁業のほとんどがヤマトシジミです。ヤマトシジミは汽水域に生息しています。宍道湖と神西湖のシジミもヤマトシジミです。
■ヤマトシジミのオスとメス
ヤマトシジミのオス、メスの区別は外観からの判別は困難ですが、内部を見るとオスは身が白色、メスは青黒色です。
ヤマトシジミの殻の色と形は生息場所により異なります。通常、貝殻表面の色は幼貝のときに黄褐色であり、成長するにつれて生息環境によって色が変わります。砂底に棲むヤマトシジミは黄褐色に、泥底に棲むヤマトシジミは黒色になります。
豊富な栄養素
■自然の健康食品
シジミは、貝類の中でも特に栄養価が高く「自然の健康食品」と言われています。
可食部100gあたり、鉄分は牛レバーの約2.5倍、ほうれん草の約2.7倍、同じ二枚貝のあさりと比べても約1.4倍もあります。カルシウムは、牛乳の約3倍、ビタミンB₂は、ほうれん草や小松菜の約3倍、牛や豚のヒレ肉の約2倍もあります。
■アミノ酸スコア100
シジミは、必須アミノ酸がバランスよく含まれる食品でアミノ酸スコアは満点の100です。アミノ酸には、人間の体内で作ることができない「必須アミノ酸」と作ることができる「非必須アミノ酸」があります。体内で作ることができない必須アミノ酸は、食事から摂取することが必要となります。アミノ酸スコアとは、食品中に含まれるたんぱく質の栄養価を必須アミノ酸の組み合わせから評価する指標の一つです。アミノ酸スコアが高い食品は、質の良いたんぱ質を含んでいると言えます。従って、アミノ酸スコア100のシジミは、食品として非常に優れていると言えます。
しじみ 栄養成分表示(100gあたり)
エネルギー | 64 kcal | 水分 | 86.0g | たんぱく質 | 7.5g |
脂質 | 1.4g | 炭水化物 | 4.5g | 灰分 | 1.2g |
食塩相当量 | 0.4mg | カルシウム | 240mg | リン | 120mg |
鉄 | 8.3mg | ナトリウム | 180mg | カリウム | 83mg |
マグネシウム | 10mg | 亜鉛 | 2.3mg | 銅 | 0.41mg |
※日本食品標準成分表2015年版(七訂)、参照
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